皆さんは日常生活でさまざまな意思決定をしますよね。
意思決定というと大袈裟に聞こえますが、日常的にいろいろな判断を無意識に行っています。
例えば、動物園に行こうとする際、自転車、車、電車、バス…などいろいろな手段で行く方法がありますが、「コスト」「疲労度」「時間」などを考慮してどれにするかを判断していると思います。
普段、これは無意識に行っているため、自身がどのように意思決定をしているとは自覚しずらいんです。
この意思決定がベストな選択であったかは、実際にやってみないとわからないのですが、もっともベストな方法を選んだかは?このマトリックス図法を使えばわかるようになります。
結果はさておき、ベストな選択ができるようになりましょう。
1. マトリックス図法とは
マトリックス(Matrix)は行列を意味しています。
行と列に要素を並べ、その要素の内容を一覧表形式で図式化したものです。
各要素の行と列が交差するところに、調べた結果や想定される結果を載せます。
言葉ではわかりにくいので、上記で挙げた「動物園に行く」を例とすると、自転車では遠いし、車で行くとなるとお金がかかるなぁ~ バスと電車と比較するとどうかな~?といった感じにどのような方法で行くか、迷いますよね。これをマトリックスでまとめると以下のような感じになります。
行には動物園に行く方法、列にはコスト、疲労度、時間など決定するための判断要素を示しています。
もちろん行と列が逆でも問題ありません。
このように調査結果が記載されているので、相対的な評価がとてもしやすくなりましたね。
ただし、同じ判断材料(同じ列)であれば、優劣が相対的に判断しやすいのですが、調査結果の表現方法が各列でバラバラなのでこの状態では総合的にどの方法で動物園に行くかを判断するのは少しむずかしいですね。
2. 調査結果の表現方法を統一する。
総合的に判断しやくなるように、調査結果の表現方法をすべての列に対して統一してみましょう。
調査結果を〇、△、×の三段階で区分したのが以下です。
三段階で評価したことで先ほどよりは総合的な判断ができるようになったと思います。
これによってそれぞれの移動手段のメリットとデメリットがわかりやすくなりました。
自転車:コストは良いが、時間も疲労度も悪い
車 :コストは悪いが、疲労度が良く、時間もそこそこである。
電車 :コスト、疲労度はそこそこであるが、時間が優れている。
バス :電車とほぼ同じであるが、時間はそこそこである。
このように評価ができると総合的に判断がしやすくなりましたね。
例えば、一緒に行くメンバーが5人いたとすると、車のレンタカー代金を5人で割れるので、結果的にコストの問題が×→△程度に解決したとすると、車で行くことが最もベストな選択と判断できます。
3. 調査結果を数値化する。
調査結果を3段階に統一したことで、総合判断がしやすくなりました。
しかし、調査結果を点数化することでさらに総合判断がしやすくなり、ほぼ考えなくても良いと言えます。では、〇を3点、△を2点、×を1点に置き換えてみましょう。
どうでしょうか?もっとも合計点数が高い電車がベストチョイスになりました。
って「ちょっとまった~!」
点数化することはとても良い方法なのですが、初心者が陥りやすいミスがあるので注意が必要です。
上記の表であると「コストの〇」と「疲労度の〇」と「時間の〇」は判断する上で同じ意味合いの〇であれば、よいのですが必ずしもそうではない時、この方法では間違った判断をすることがあります。
判断する人がなによりも疲労度を重視する場合、コスト×と疲労度×は同じではないですね。
つまり人によっては、疲労×は0点で、疲労〇は5点くらいの価値と考える場合もあります。そうなると総合評価がかわりますからね。
4. まとめ
・マトリックスとは行列のことである。 ・行列の公差する部分に結果、事実を記載する ・結果、事実の判断方法を〇△×といったように統一する ・点数化することで総合判断が容易にできる ・点数化は重要度合いで点数を変えなければ、間違った判断をしやすくなる。
どうでしょうか?
わたしはよく少人数の会議で何かを決める際に全員で意思決定がしやすいようにホワイトボードにマトリックス図法を使っています。
個人的には点数化よりも〇△×で判断するようにしています。
なぜなら、△→〇、×→△になるような方法を提案すれば、今よりもベストな案が提示できます。
始めの案だけがすべてではないですからね。
以上
コメント